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Letter. ページ16
〜渡辺Side〜
「なべ、これ」
渡辺「...手紙？」
「うん。Aに渡して」
渡辺「......」
よりによって手紙かよ。
受け取るかどうか躊躇っている俺の手に無理矢理持たせて去っていくふっか。
...持ってくだけ持ってくか。
ーーーーーーーーー
渡辺「ふっかが、手紙渡してきた」
『手紙...？』
また翔太くんが来たと思ったら、そんな要件。
渡辺「Aに渡せって」
『......どうすればいい？』
渡辺「...俺が音読しようか？」
苦しくて、涙が出てくる。
翔太くんはだいぶキツめに辰哉に言ってくれたみたいなのに、手紙を渡してまで私に伝えようとしてくれるのが嬉しい。
嬉しいけど。
『......読めないよ、』
渡辺「...堀内、」
背中に優しく手が触れて、そっと撫でられる。
温かいそれに、余計涙が溢れた。
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作者名：きら
| 作成日時：2024年1月23日 11時
