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左から辰哉、りく、すずな、私がいつものベッドの並び順。
本を読み聞かせている間に寝てしまった2人。
辰哉と目を見合わせて、静かに寝室を出た。
「あーーー腕いてぇ...」
『何回も高い高いしてたもんね』
「流石にりくも重くなってきてさ」
2人だけで話せるのは夜だけ。
「ん、A」
『ん、?』
「筋肉痛なおすの。ほら」
私に向かって広げられた腕。
なんだか恥ずかしくて、控えめに収まる。
「んはは、恥ずかしいの?」
『だって久しぶりだから、』
「確かに。全然ハグしてなかったね」
すっかり伸びた髪の毛にチュッとキスが落ちる。
『...また切ろうかな、髪』
「え、マジ?いいじゃん、久々にボブ拝みたいわ」
『うん、分かった』
「...ねえ?」
『ん?』
「最近すずなが“妹か弟欲しい”ってしつこくてさ」
『...そう、なんだ』
長めの前髪から覗く瞳に捉えられる。
「......どう?」
『...辰哉が、いいなら』
ほっとしたように笑うと、ゆっくりと私をソファに押し倒す。
「狭いけど、ごめんね」
優しく唇が重なった。
「深澤辰哉は言わせたい。(深澤辰哉)」〜END〜
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さーちゃん(プロフ) - ふっかさんの嫉妬大好きです🥹 (6月15日 12時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2023年6月14日 10時