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『......めっちゃスースーする......』




今までは短くても肩より長かったから、肩に届かないのが違和感しかない。




辰哉、ビックリするかな。喜んでくれるかな。




...そもそも、似合ってない気がする。




期待と不安を抱えながら家に着いた。時計を見るとまだ19:30、全然大丈夫だった。




『ただいまー』




...あれ?




「あ、おかえりーちょっと待って!」




辰哉の部屋から聞こえた声。よかった、いないかと思った。




少し経って、パタパタと足音が聞こえる。




「おかえ......え、」




リビングに入ってきて私の目の前に来るなり、一時停止した辰哉。




......めっっちゃ見られるんだけど。




「......」




『っわ、』




突然手首を掴まれて、ソファに座った辰哉の上に乗せられる。




腰に腕が周ってグッと引き寄せられ、後頭部に触れた手が距離を縮めておでこがぶつかった。




「...かぁいい、」




『っ...』




「まっっっじでかぁいい、無理、」




辰哉の綺麗な手が、短くなった髪を何度も何度も撫でてくれる。




「.....はぁ、」




優しく抱きしめられて、辰哉の早い鼓動を感じる。




『...辰哉?』




「今無理。顔見たら止まんない自信ある」




『...いいよ』




「...本気で言ってる?」




『......うん、』




言い終わると同時に、颯爽と唇を奪われた。




ーーーーーーーーー




「そういえば、なんで急にボブにしてくれたの?」




『...昨日の電話、聞いてたから』




「うわ、まじか...あれも、聞いた?」




『ん?』




「......」




いつもは言わされてばっかりだけど、たまには私だって言わせたい。




「......Aのこと、大好きだってやつ」

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さーちゃん(プロフ) - ふっかさんの嫉妬大好きです🥹 (6月15日 12時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きら | 作成日時:2023年6月14日 10時

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