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目が覚めるとまだ外は薄暗い
朝食の準備をしようと思いまだ肌寒い中布団から出た。
「さむっ」
部屋から出ると思っていたより寒くて思わず身震いをする。
何か羽織ってくればよかった。
でも戻ってカイさんを起こしたら申し訳ないから我慢しよう。
リビングのドアを開けキッチンに行くと綺麗に片付いていた。やっぱりDOさんとかが綺麗にしてるのかな。
勝手に冷蔵庫を開けるのは抵抗があったが心の中ですみませんと謝って必要なものを中から取り出す。
今日はいつもより寒いから何か温かい物を作ろう。
ちょうどキムチがあるからいつもオッパに作って食べさせていたキムチ鍋を作ろうかな。
誰かが起きて来る前に全て終わしておこうと思い夢中で作っていた。
「Aちゃん?」
ビクっ
慌てて振り向くてそこには眠そうなDOさんがいて
「何してるの?」
責めるような声ではなくほんとに疑問に思っているような声で
「勝手に使ってすみません。朝食の準備をしようと思ってしてました」
怒られるかな。
「ほんとに!?あ、もう出来てるじゃん!ありがとうね!美味しそう。寒かったでしょ?」
DOさんが綺麗な目で笑顔でそう言い自分が着ていたパーカーを私に貸してくれた。
「余計なことして申し訳ないです。パーカー、ありがとうございます」
「余計なことなんかじゃないよ。ありがとう。あと、」
私よりも申し訳なさそうな顔をしてこっちを見る
「皆さ、カイのことが心配でただやりきれない気持ちになってるだけだから。皆すごく優しいんだよ」
「分かっています。カイさんもただ踊ることが大好きなだけだってことも。だから少しでも認めてもらえるように頑張ります」
ここに来てから初めての優しさだった。
「ありがとうございます。DOさん」
「ギョンスオッパでいいよ」
顔を少し赤くしてそう言われなんだか私も赤くなってしまったような気がした。
「はい。ギョンスオッパ」
「ん。みんなのこと起こしてくるね。準備続けて」
ギョンスオッパがリビングを出るのを見届けるとすぐに準備を再開した。
ありがとうございます。と小さく声に出して。
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わ - 更新頑張ってください! (2014年3月23日 21時) (レス) id: d694b159f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まうむ | 作成日時:2014年1月28日 22時