Regrets of Love 5

45-4　Atsuto side ページ47

アッキーから連絡があったのは、試合後寮に着いてすぐだった。


『篤人、写真撮られた』


は？
マジで？


『メール送る』


電話が一旦切れて、すぐにメールが届く。
写真が添付されてた。


開いてもあんまよくわかんない写真で、よく目をこらせば俺の車だってことがわかるくらいだった。


すぐまた電話が鳴る。

『見たか？』

「見たけど…あんまよく見えなくね？」

『見づらいかもだけど、それお前と木村さんだから』

まぁ…そうだろうな。

『で、昨日木村さんに会って話はしてきた』

は？？？
なんのこと？？？

「は？？何、話はしてきたって。何言ったの？」

『今後、会うのを控えるってゆう同意書をもらった』

「あぁ？？？なんで？なんで俺抜きでそんな勝手なことしてんの？」

『勝手？勝手はどっちだ？これは立派な契約違反なんだよ、わかるか？』

「こんな写真じゃ相手が誰かなんて特定できねーじゃん！
そんなんで契約違反とか言われたくねーんだけど！」

そもそも俺かどうかだってわかんねーじゃん！

『いいか？篤人。これでお前に対するマークはさらにきつくなったんだぞ？
今回はこれで済んだかもしれないけど次はどうだ？』

「はぁ？」

『お前はいいかもしれない。でも次は木村さんの顔が世間に晒されるかもしれないんだぞ？』



あぁ…そうだった。
俺が一番恐れていることはそれだった。

ネットの世界は怖いもので、卒業校や名前、果ては住所まで特定してくる輩がたくさんいる。

俺なんかがそうゆうの食らうのはしょうがない。
有名税だと諦められるけどAに迷惑がかかるのだけは嫌だ。

それだけは困る。

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