Regrets of Love 5

38-5　Atsuto side ページ5

『篤人…ずっと一緒にいたいよ…』

消え入りそうな声だった。
ほんとに耳を塞いでたら聞こえなかったであろうくらいの小ささで呟いた。

「…俺も」

聞いてないフリはもうできなかった。

『あーーーー！！』

なんて言ってるけどわかってたくせに。


俺は今俺にできる精一杯のことをAにしよう。
俺がずっと思ってたことを伝えよう。
少しでもがんばれるように。


「Aー、あのさ、俺らまだ社会人としても人間としても全然まだまだじゃん」

『…』

「でさ、もっともっと経験積んで周りの人に文句言われないくらい仕事やるじゃん」

『…うん』

俺、がんばれ。

「そんで…世間に認められるくらいになったらさ…結婚しね？」

『…けっ』

「結婚」

よし、言った！
俺、もう顔真っ赤だわ手汗と脇汗ハンパないわ。笑
これ本人目の前にしてプロポーズとかする奴ってすごくね？？


『ふふ、それってプロポーズ？？』

え、なんか改めてそう聞かれてもな。笑
恥ぃじゃん。

「違う、予約。笑」

そうそう、予約ね、予約。
まだまだ先の話だし。

『予約か〜。笑 いいよ、取っといてあげるよ』

よかった、少しは元気出たっぽい？
いつものA節だよな。


『ありがとう、篤人。大好きだよーーーー！』

「やめて、会いたくなる。笑」



A、がんばろうな。

俺ら変わらずこのままずっと一緒にいような。



いつか、俺の弱音も聞いてもらおうかな。

カッコ悪ぃからやっぱやめよ。笑

39-1　撮影→←38-4　Atsuto side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す