Regrets of Love 5

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少しだけ涙目の篤人に気づかないフリをして、おでこにキスをする。

それを合図に篤人は上目使いで私を見上げ、目でキスを要求する。

いつもと立場が逆だけど、こんな時もたまにはあってもいいよ。

男には外に7人の敵がいるらしいからね。
いつも7人以上と闘ってる篤人なんだし、せめて家では甘えてもいいよ。

いつもこうじゃなければ。笑


キスしてればいつの間にか形勢逆転してるんだしね。笑






目が覚めたのは、5月なのにすっごい寒かったから。

2人で気持ちよくなって、グッタリしてたら寝ちゃって今に至るんだけど布団全部取られてるからね。

風邪ひくわ！！

一糸も纏ってないんだよ、こっちは！


「ちょっと…篤人ほんと寒い。布団」

「ちょっ、めくんなって寒ぃ」


あーもうめんどくさい。
服着よ。

つか今何時よ。

外真っ暗なんだけど。
枕元にある篤人のケータイで時間を確認するともう20時…。


あぁ…今日も何もしないで1日が過ぎてしまった…。
特に何も用事ないんだけどさぁ…。


「篤人、篤人。もう20時なんだけど。ご飯どうする」

作るという選択肢はないけど。

「んーーーーーー」

「私おなかすいたんだけど」

すると、今の今まで寝てた篤人がムクっと起き上がって

「ドライブ行かね？」

と言い出した。


いいよいいよ、今日は思う存分篤人に付き合ってあげるよ。



「いいね！！！行こう行こう！どこ行こう？」

「右の方」

「いいね！右の方行こう！センスあるね」

右の方がどこだかわかんないけど、まぁいい。

どっかしらにたどり着くでしょ。笑

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