Regrets of Love 5

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ユキは名古屋の美容院に就職が決まった。
麻也の近くで働きたいんだって。
同棲する方向で話が進んでるらしい。

ずっと一緒だったユキが遠くなることで余計怖さが増してる気がする。



「篤人はすごいね。1人であんなすごい中に飛び込んでって活躍して」

『そんなん俺だけじゃねーじゃん』

「でも弱音も吐かずにずっとがんばってんじゃん」

『誰かさんに癒されてるからねー。笑』

私だって篤人に会えれば弱音なんて吐かないで済むはずなのに。

『今は多分何もわかんない世界に入る怖さで弱気になってるだけっしょ。
Aならすぐ慣れると思うけど』

「…うん」

がんばるって言ったところで、何をがんばればいいかわからない。
今はとにかく研修についてくのが精一杯なんだけど…。


もうため息しか最近出ないよ。

私こんなにダメダメだったっけなぁ…。




「ねぇ篤人…ちょっとだけ耳塞いでてもらっていい？」

『ん？』

「今からありえないくらい弱音吐くから聞こえないようにしてて」


だったら独り言でいいじゃんって思うけど、篤人に向かって言いたかった。
でも聞かれたくないってゆう私のプライドってゆうか…。


『ん、わかった』

「塞いだ？」

『うん』

「聞こえてんじゃん！笑」

『うそうそ。笑 聞こえないようにする』

「聞こえる？」

『…』


多分聞こえてるとは思うけど、それでもいい。

ほんとの本心では聞いてもらいたいんだから。

返事はいらないけど、私が今思ってることを聞いてない体で聞いててほしかった。



深呼吸を1回する。

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