Regrets of Love 5

38-1　2008.3 ページ1

篤人の誕生日に篤人に会えなかった。

篤人も来れなかったし、私ももう研修が始まっていてそれどころじゃなかった。

…てゆうか、完全にど忘れしてた。



「ごめん！！！ホントごめん！」

『いいよ、研修遅くまで大変だろうし』

翌日やっと思い出して焦って電話してるとこ。

「プレゼントは買ってあるんだよ」

『あはは、忘れたわけじゃないんだよアピール？笑』

「ち、違うし」

そうなんです、その通りなんです。
ほんとすいません。笑




研修はほんと地獄だった。

なんでショップスタッフがこんなことしなきゃいけないの？？ってことばっかりで

当初100人いた新入社員が研修4日目にして70人に減ってた。

あと3日もあるんだけど、あとどんだけ減るんだろう。

私もその中に入ってしまいそうで、なんとか踏み止まっている。



『店どこになりそうなの？』

「んー多分だけど青山店だと思う」

『青山？』

「うん、表参道んとこ」


元々、青山店の募集に引っかかったから多分そうだと思う。

横浜とかだったらどうしようかと内心ビビってはいるんだけど。

そしたら、引っ越さないといけないなぁ…とか余計なことがストレスになってる。




「ねー篤人…これから私が就職したらシフト制じゃん。会える時間がより一層少なくなるかも…」

『それは今言ったってしょうがないっしょ』


私には珍しくだいぶ弱気になってる。

得もいわれぬ不安に駆られてるのは自分でもわかってた。

新しい世界に飛び込んで行く。

学校という括りから社会へと出て行く。

そりゃ怖いわ。

誰だって怖いはず。

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