独占欲(高遠丞夢、イベントギラギラ渚のPASSIONのif話) ページ17
伏見の知人の海の家の手伝いをすることになった。
運転手という名目で来ることになってしまったのだが、結局はいつもと違うメンバーでエチュードができたりといい経験もできたので良しとしよう。
エチュードバトルで勝利したおかげで、商売繁盛。
海にも人が疎らになって来た頃、手伝いが終わり、折角だからと少し海で遊ぶことになった。
売上から出たバイト代もなかなかで、皆のテンションも上がっている。
一成「ねーねー!何する!?とりあえず泳いじゃう?!」
『まだ水温大丈夫かなぁ?』
椋「足だけでも入ってみましょうよ!」
臣「転ぶなよー。」
丞「ったく。とりあえず、荷物はあの辺にレジャーシートを敷くか。」
十座「そうっすね。」
伏見、兵藤と荷物を移動させていると、砂を踏む音が聞こえて振り返る。
そこには先程三好たちに手を引かれていた監督がいた。
『す、すみません!ありがとうございます。』
丞「海はいいのか?」
『あの、水温はまだ大丈夫だったので、皆さんも誘いに来たんです。一緒に行きませんか?』
臣「折角だし、行きましょう。な、十座。」
十座「うす。」
丞「仕方がないな。」
『一成くんたち待ってるので、行ってください。私、着替えてから行きますね。』
臣「あぁ。」
俺たちはバイト中も水着だったが、私服を着ていた監督が着替えに向かう。
海では早速夏組二人が泳いでいて俺たちを手招きする。
まだまだ暑い夕方の空気の中、ひんやりとした海水。
波は穏やかで、昼間より静かになった海は何とも居心地が良かった。
遠泳をしたり、波打ち際で砂風呂をしたり、暫く男共と過ごした。
姿を見せない監督に、不安が生まれる。
丞「監督、遅いな…」
一成「迷子にでもなっちゃったのかな…」
丞「子どもじゃあるまいし…。はぁ、ちょっと見てくる。」
臣「一緒に行きましょうか?」
丞「いや、一人で大丈夫だ。」
そう言ってまず荷物置き場へ。
戻ってきた形跡はないので、Tシャツを着てから、ロッカールームへと足を運んだ。
ロッカーの前に見知ったサンダルを見つけて、声をかける。
丞「監督?監督、いるか?」
『え、あ、た、丞さん…?』
丞「遅いから探しに来た。大丈夫か?」
『あ、はい。着替えは終わったんですけど、あの、その…』
丞「終わってるなら出てこい。開けるぞ。」
『あ、ちょ、ちょっと待っ…!』
丞「…!」
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作者名:宇宙 | 作成日時:2018年6月29日 11時