今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:42,394 hit
小｜中｜大
197 ページ6
ー
辰哉 side
麗「バイオタウンを手始めに、外注頼みの
慣例あら脱したいと思います。」
この場がざわついて、ありえないと口々に発する。
今日の会議は不思議と緊張しない。
麗「13年前の悲劇を繰り返さない、会社の意思です」
辰「まずは環境との融合を最優先に考えています。
そして事故の生存者2名がプロジェクトに参加、
遺族への配慮も重ねました。」
部屋の外から渡辺理事の声が聞こえる。
(それってがち！？えぇ！？聞いてなーい！)
…自分が解雇されたことを知ったのだろう。
兄だからこそ見捨てられない、更生を願ってる。と
麗華の考えからだ。
彼は経費の面ばかりを気にして、
もみ消し、危険行為の容認など…色々あった。
そして俺は、というと。
辰「社員を引き取ってくれてありがとな。」
俺の元に居た社員を渡辺建設に引き取ってもらい、
1人でまた一からの出直しだ。
麗「市立図書館建築の公募が来月始まる。」
辰「…渡辺建設は俺と手を組まないんじゃないの？」
麗「貴方ほどの建築士はいないし。
私的でなく公的な関係になりましょう。」
そして彼女は俺を求めなくなった。
…思ってた以上に心が強い。
俺も、前に進まないといけないようだ。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年10月28日 23時
