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照 side
康「顔色悪すぎやろ、具合悪いん？」
照「胃もたれやばい」
康二の母さんが作ってくれたご飯が喉を通らない。
床に手をつくと、
捲れていた木片が指に刺さった。
照「いってぇ…」
康「えぇ！？血、黒すぎるやん
何を食べたらそんなことになるん！？」
「はい、ティッシュ」
康二母に貰ったもので指を抑えても
中々治まらない出血。
康「…これは病院か？」
照「こんくらいで大袈裟な」
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光「起きなさいよ」
朝、目の前にはばら撒かれた薬と妹。
照「な、んでこれ持ってんだよ」
光「私は医師なの。
聞けないほど信頼できない？」
照「ばあさんが…」
光「そのおばあさんが検査勧めてたはず、行くよ」
強制的にタクシーに乗せられ、
あっという間に検査服に着替えさせられた。
俺はと言うと、膝を擦りながらCTを待っている。
“岩本さーん”
照「…うっす」
病院嫌いは検査ごときで足が震える。
“大きな音がしますが、驚いて動かないように”
始めます、とヘッドホンを付けて筒の中に入っていく。
居心地が悪くて少し目を開けた。
照「…はっ、」
“ちょ、動かないで”
壁、壁、壁。
周りを見渡しても隙間はない。
閉所、そして響く音には嫌な思い出しかない。
照「っ出せ、ここから出せ！！！」
光「兄さん落ち着いて！」
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作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年10月9日 23時
