ただ愛する仲 Ⅳ【Hikaru.I】 (ページ33)

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照 side

照「丁度渡したいものがあったんだよ。
　インターン修了だろ？」

え！と目を大きく開いて喜んでくれた。
流石、Aのチョイスに狂いはなかった。

光「ご飯食べてないよね？」

照「言われた通り食ってねぇよ」

光「はい、じゃあ来て」

なぜか病室に連れてこられて、
採血を開始される。

照「え、ご飯行かねぇのかよ」

光「忙しいの、……はい終わり。そこ抑えてね？」

照「ちょ…」

なんだか消化不良だったから食堂で
1人、飯を食う。

すると嬉しい人から連絡が来た。

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バスの中、俺の肩で寝るA。

揺れるたびの落ちそうになるから支えつつ
優雅な時間を過ごした。

照「…昨日来たのはこの家か？」

『どうしても1人じゃ行けなくて。』

昔の記憶が蘇る。

1人であの男の子の家まで辿り着いた日を。
ここは…、

『連絡するべきだったな〜…』

北斗さんのことでお話があります。
連絡を下さい。

AA

照「…北斗さん？」

『前に妹だけじゃないって話したの、覚えてる？
　初めて…好きになった人なの。
　でも私のせいで死んじゃった…。』

照「…帰ろうか」

見覚えのあるこの建物を後にする。

　

俺は…

・

「かぞくに…居場所を、つたえて…」

照「え、え？ちょ…」

「ま、つむら…ほ、く…とっ…」

・

彼女の好きだった人を、目の前で看取っていた。

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