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照 side
麗「修復作業は？」
照「設置した業者は責任を取らないとか」
麗「このままにしておくの？」
照「さぁ…代表に聞いて下さい
そもそもこんな物を建てるからだ。」
壊れた慰霊碑を追求される。
そっちの代表に聞けば一発なはずなのに。
麗「“こんな物”？
ここで起きた惨事を見て見ぬ振りは…」
照「はいはい、分かります。」
麗「…貴方なら有効な使い道が分かるはずです。」
照「は？」
使い道、とは何のだ。
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事務所に行くと、テクノカットしか居なかった。
照「え、彼女は？」
蓮「いや、分かんないっす」
照「どこで分かれた？」
彼女はきっと馬鹿だ。
立入禁止の文字も警告も見ずに入ったんだろう。
照「…何してる？」
穴の中で、ポツンとうずくまっていた。
照「ほら、捕まって」
涙目で手を伸ばすから、力一杯引っ張る。
照「あと少しだから、頑張れっ…」
彼女を引き上げると、反動で彼女が馬乗りになった。
顔は近くて意外と整った顔してんだよな〜と思っていると
身体を突き飛ばされた。
照「なんであの中で黙ってた？
助けを呼ぶどころかうずくまって…」
『…』
照「死ぬ気だった？」
『違う、』
照「じゃあ何で？」
『他人なんて…信じられないんでしょ？
“生死の瀬戸際では自分だけを守るのが人間だ”って。』
ぽつり、と雨が降ってきた。
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作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年9月19日 20時
