ただ愛する仲 Ⅱ【Hikaru.I】 (ページ22)

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照 side

照「うどんを、」

もはや日常になりつつある、
あいつの親が営む麺屋でうどんを頼む。

水を汲んでいる途中、ある写真が目に入った。

見覚えのある顔。
その写真を取ろうとしたら逆に取り上げられた。

「おとなしく食べて帰れ」

やはり、あの子とあいつは…
でもハスキーシガレットを知らないと答えた。

何が何だか分からない。

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なんて気まずいんだろう。

辰「もう辞めてくれ」

麗「他の女に会っても良い、私に隠れてなら」

辰「麗華、」

麗「溜め息は辞めて。
　すがりつく私を見下して…」

辰「嫌なら自ら価値を下げんな。
　もう遅いから気をつけて帰れよ。」

こんなのが見たくて外に居る訳じゃない。
深澤代表が車で去ったあとに、目が合った。

照「…盗み見じゃないからな？
　代表に会いに来たけど無駄足になった。」

麗「…待って、見なかったことにして」

照「もう見ちゃったし。
　何？恥ずかしいっていうこと？」

麗「あんた、」

照「男と女なんてな、惚れた方が負けなんだ
　俺でも知ってる」

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