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2005年＿＿＿＿＿
「すいません、誰かいませんか、…助けて」
女の子の声が聞こえたから、
そこにあった大きい石を壁に打ち付けた。
「誰か、いるの？」
照「…いるよ」
「よ、よかった…どこにいるの？」
照「はぁっ、動けるか？」
「待ってて、」
嗚咽を響かせながら、立ち上がった音が聞こえた。
「な、何も見えない…」
照「声は…聞こえる？ 近づいてきて」
次第に俺にも限界が来そうになる。
足には鉄パイプが刺さっているんだ。
喋ることもしんどい。
「なんで喋らないの…？」
照「言葉が、思いつかない」
「じゃあ歌でも歌って…こわいの、」
その時流行っていた曲を適当に歌っていた。
もう少し近くに、僕の方に
君に出会ったのは絶対に夢じゃない
「…見つけた」
照「おう、」
上から砂がパラパラと降ってきた。
また崩れてくる可能性もある。
「…さっきの歌、誰の曲なの」
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作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年9月19日 20時
