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照 side
こんなにも雨が降るとは。
強い雨が降りしきる中、工事現場を見回っていた。
照「…靴？」
途中、木枠の間にかすかに靴のようなものが。
人が挟まっている…？
照「っ…はぁ、！！」
倒壊事故が起きた時に自分が助かりたい一心で
誰かの手を振り払ってしまった記憶が蘇る。
その人は助けて、足がどうなってる？と言った。
足は…、
照「俺が、俺が…」
閉じ込められる気持ちは誰よりも分かる。
『ねぇ！！何してんの！？危ないよ！？』
遠くの方であいつの声が聞こえる。
俺の幻聴も酷くなってきたもんだ、そろそろ病院か？
それが次第に近くなって、俺の肩に手が触れた。
『やめなって！！
それ以上横の木枠の中を掘ったら崩れる！』
照「離せよっ！！」
『っわ、』
照「靴、見えないか？」
『は！？』
照「人だ、人間が埋まってる」
ー
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作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年9月19日 20時
