訳あり第4章 (ページ43)

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りんご飴… ページ43

「神様にお願いするつもりだったんだけど間違えた」

大我はそっと私から離れると手を握り青に変わった横断歩道をゆっくりと渡る

ゆっくり歩き出し大我の隣に並びながら呟いた

「よくできるよねあんなこと」

俯く私に大我の声がする

「Aのことになるとなんでも出来ちゃうみたい
俺も初めて知ったもん」

大我の笑い声は今の私には少しくすぐったくて
少し歩くと神社の前に皆んなが呆れながら待っていた

北斗と目が合うとすぐに逸らされて

やっぱりそれだけでチクっと傷む胸にそっと大我から離れて慎太郎の横に向かう

「Aりんご飴買いに行かね？
あ！北斗も食いたいって言ってたし一緒行こ！じゃっここに30分後集合で！」

慎太郎は私と北斗の腕を握ると人混みに飛び込んだ

「食いたいなんて言ってないけど？」

北斗は慎太郎を見てため息をつきながら呟くと

「あれ？気のせい？」

慎太郎がにこにこしながら笑ってる

「私も言ってない」

「え？A好きじゃんりんご飴」

「そうだけど…」

「ならいーじゃん！」

にこにこ笑うそんな慎太郎を見て

さすがに北斗と3人は気まずいななんて意味を込めて

ギュッと慎太郎の腕を握ったんだ