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はじめて ページ18
すぐに唇は離れけど
大我の顔はそこにあって
目を逸らそうとしても
後頭部を押さえられてて逸らせない
「こういうこと」
くすぐったい距離で呟いた大我を真っ直ぐ見つめながら
「慣れてるわけないじゃん」
なんて言った私に大我は眉をしかめて
「でも顕嵐と」
一言呟いて悲しそうな顔で私を見る
顕嵐がなんで今出てくるのかなんて
そんなの私は分からなくて
ただ上昇する体温にきっと顔なんて真っ赤だし
きっと慣れてるのなんて大我の方なんだから
もうどうだっていいやなんて考えて
「…じめて」
大我を見つめて声を出す
「えっ？」
大我は聞き取れなかったのか顎を少し突き出してて
「は…じめてだったのに
た…いがのばか」
私の出た言葉に一瞬びっくりした顔をして
すぐに申し訳なさそうな顔で離れると両手で顔を隠しながら
「ごめん」
そう一言小さく呟いた
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作者名：むぅ
| 作成日時：2018年1月27日 18時
