訳せ 顕嵐side ページ13
「お前ささすがに俺もカバーしきれないよ」
呟いた俺にAは首をかしげる
「一通り聞いたけど
色々混ぜてんの間違いなくお前ね」
Aを真っ直ぐ見つめて呟く俺を
彼女は眉間にシワを寄せながら見つめて最後のナポリタンを食べた
「京本先輩なんてもう切れそうな糸一本で理性保ってると思うよ俺は
さすがに京本先輩が可哀想だと思ったよ俺は初めて
それに松村先輩の言葉ね普通のJKは頭と心で変換すんの？訳すの？
俺が訳してやるよ今回はね
女嫌いは治ってないけどお前には治ったってのは
女嫌いな俺が関われるのはお前が特別だよってことね
寂しくないわけではなかったそれは…」
なんでここまで言わないと分かんないわけ本当
ながつといいこいつといい俺の周りはなんでこうなの？
少し先に明らかに不機嫌な京本先輩が見えて
俺がこの恋の主要メンバーには慣れないのなんて知ってるから
じゃあ脇役なりに混ぜてやろう
そう思ったのは俺の悪あがき
Aの後頭部に手を添えて耳元に顔を近づける
「お前がいなくて寂しかったってこと
…分かってやれよそんくらい」
Aの顔を間近で覗き込むと少し頬を赤くしてて
多分それは俺のこの行動じゃなくて
きっと松村先輩の訳された本当の言葉の意味だ
そのまま顔がくっつきそうなくらい近づいて
Aの口元に付いているソースに人差し指を伸ばし拭い
「付いてんだけど」
そう言って離れると
少し先で京本先輩はゆっくり立ち上がり俺を睨みつけると学食を出て行って
松村先輩はジーッと俺を見つめてた
勘違いしてんな絶対
「まだ付いてる？」
そう言うAを見て
このくらい許してよなんて思いながら
「次から訳せよ自分でちゃんと
あーあと京本先輩の後処理よろしく」
笑いながら言った俺に
「先生今後もよろしく」
なんてこいつは呑気に笑ったんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むぅ
| 作成日時：2018年1月27日 18時
