鈍感な彼女 顕嵐side ページ12
ナポリタンをくるくるして時より口に運び話すのは
無駄に接続詞が多い点を除けば理解が出来て
そんなことより今言った言葉が引っかかる
「あ?じゃあ何?先輩達6人とデートすんの?」
「あーうん遊ぶだけ」
へえ日替わりか?やるじゃんこいつ
でも天然でこれするから怖いんだよな
「じゃあそこで見ればいいじゃん?
2人になれば2人の時しかわかんない顔があるもんでしょ?」
カルボナーラを食べ終わり呟いた俺を真っ直ぐ見つめたAは
「慎太郎とは2人でよく遊ぶけど別に何も変わんないし
高地もまあ優しいけど変わんない
ジェシーや樹は少しその〜
気になることは言うけど
まあ大我はもっと言うか
でも大我も特にそれ以上はないし
それに北斗なんて毎日ずっと家でも一緒だけど何も変わらない」
なんて呟いてナポリタンを食べた
ん?
毎日ずっと?
家でも?
「なあお前そんなに松村先輩と仲良いの?
森本先輩より?」
俺の言葉に顔色ひとつ変えず
「や、仲良いのは間違いなく慎太郎じゃない?
北斗は同じ家で生活してるだけ」
とんでもない爆弾発言をすんなり言うからゾッとする
何か訳があるにしろ
同じ家で暮らすなんて
「同じ家で暮らしてんのになんもねえの?」
俺の呟きに真っ直ぐ俺を見ると
「ん、何もない何も変わらない
女嫌い治ったの?って聞いても
普通に治ってないけど私には治ったって
家に帰らなかった日寂しかった?
って聞いたら寂しくないわけではなかったって
女とも思ってなさそう」
開いた口が塞がらないとはこういうことだろう
とんでもない経験値の低いこいつは
とんでもなく鈍感で
とんでもなくナチュラル天然らしい
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作者名:むぅ | 作成日時:2018年1月27日 18時