確認 美勇人side ページ7
いろんな噂は聞いていたでも別に興味なくてどうでもよかった
中学で仲よかったやっすーやはぎちゃんと
俺だけクラスが違ってもはや1年はどうでもいいと思ってたら
まあなかなか楽しくてやたら絡んでくるまゆっていう可愛らしい彼女もできた
教室の隅っこにいつもいる北斗とだって
クラスの中ではなかなか仲良くしてた
気を使わなくて居られるから居心地がいい
2年のクラス替えで
念願のやっすーとはぎちゃんと同じクラスになりおまけに彼女まで同じクラス心底ついてるなそう思ってた
俺が噂の彼女を初めて確認したのは図書室で
やっすーに頼まれた本を探してた時だった
本棚と本棚の間に立って探してると勢いよくドアが開き
びびりな俺はびくっとして
地毛なのか少し茶色っぽく長めの髪をふわっとなびかせながら
プリントを1枚手に持ってとことこと図書室の隅へと進む
誰かに何か話してて盗み聞きは悪いな
そう思ってイヤホンをポケットから探すけど見つからない最悪だ
そんなこと思ってたらそれまでの会話なんて聞こえてなくて
ただはっきり聞こえたのは
「すき」
と少し間があいて
「ごめん」
だったんだ聞いちゃまずかったなって
音が出ないように座り込んだ
次に聞こえたのは
「私はほっくんがすきだもん諦めないもん」
力強い言葉だった
何故かドキッとして少しすると猛ダッシュする足音が聞こえて
初めてしっかり確認したのは
可愛らしく綺麗な顔には似合わない
目にいっぱい涙を溜め走り去る横顔で
あんな綺麗な横顔俺は初めて見たからまた胸がドキッとした
ぼーってしてると図書室の隅から声がしたそれは俺の知ってる声で
「俺には無理だよ恋のやり方なんて忘れたよ」
北斗？
足音がして悔しそうな北斗の横顔が見える
北斗はゆっくり図書室のドアを閉めた
図書室の外から遠ざかる足音も何故か悲しそうで
また俺は苦しくなった
タイミングわりぃなまじでって
立ち上がりまた本を探す
俺が初めて彼女を確認した日は
彼女の失恋した日だった
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Milk-tune aran(プロフ) - はじめまして、非常にメンバーの特徴が捉えられてて面白いです!!更新頑張ってください！ (2017年12月29日 23時) (
レス) id: 910b751467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぅ
| 作成日時：2017年12月22日 23時
