隅っこの彼2 (ページ33)

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荷物ページ33

「なにをそんなに詰め込んだの？
なぜそんなにパンパンなの？はちきれそうなんだけど」

ほっくんは空港に向かう途中
私のリュックを見つめながらそう言った

「え？色々だよ？いやいやいやほっくん二泊三日だよ？なにか忘れてきたんじゃないの？」

くふふふっ
てほっくんのすかすかなリュックを指差して笑うと
ほっくんは呆れた顔をしながら

「揃いも揃ってなんでかな」

そう小さな声で呟いて
樹と私を交互に見てため息をついた
樹は私と同様リュックをパンパンにしてて
おまけにトランプを忘れたと嘆いていた

「多分ある！」

私は自分のリュックの奥の奥に入れたであろうトランプを取り出して樹に渡してあげようとして
リュックを開こうとした私の手をほっくんは掴んで

「絶対閉まんなくなるから今はやめて」

そう言ったんだ

飛行機の座席はほっくんは窓際を希望して私はほっくんの横を希望したから
必然的に窓際がほっくん真ん中が私その横が樹だった

昨日全く寝れなかったとそう言っていた樹は
飛行機出発後ガイドブックを抱き締めて爆睡してる
ほっくんが窓の外を見つめながら話しかける

「なあ？」

「ん？どうしたの？」

「お前京本に会った？」

「大我くん？あー
昨日たまたまひとりで買い物してたら会ったよ
買い物付き合ってくれたんだ」

そう答えると私に視線を移して私の頭に手を乗せると

「今度からひとりの時は連絡しなさいすぐ行くから」

そう言って頭を撫でた
ほっくんは優しい顔してて
昨日の出来事が少しだけフラッシュバックした
ほっくんは前に進んでるよね？
大丈夫だもん
私が絶対一番ほっくんの事好きだもん

「ねえほっくん…」

そう言いかけて止まるほっくんは首を傾げて

「ん？」

そう問いかけた
あ、やばい言いかけそうになっただめだだめだ
今日はすきは封印だもん

「しょ、しょにちはスキーだったよね？」

「あ？そーだけどなに？変なの」

ため息をついてまた窓の外に目を向けた

大我くん？

とっても難しいですがこれ本当に何か起こりますか？