この人だ ページ23
「大我？」
女の子の声がして振り向くと
肩くらいまでの長さの髪は
綺麗に茶色に染められていて
綺麗な顔なのに少し濃いめに化粧をしている顔は私よりも大人っぽい
私とも大我くんとも違う制服は
割と綺麗に着こなしていて
大我くんを真っ直ぐ見つめて
少し甘めの声で大我くんの名前を呼んでいた
大我くんはその子をジーッと見つめると返事をすることなく
私の手を握り行こうと私に声をかけてその場を去ろうとした
「違う！」
女の子はさっきより大きな声でそう言って
思わず私が止まると大我くんもピタッと足を止めた
「違うの！
あの時は大我に振り向いてもらいたくて
大我のことがどうしようもなく好きだったから
大我のことしか考えられなかった
私のこと好きだった北斗を利用したのと傷つけたのは悪かったと思ってる
だけど北斗を利用してまで大我が欲しかった
大我の側に隣に居たかった」
北斗を利用した？傷つけた？
頭の悪い私でもそんなワードはすぐ拾ってすぐに結びつけて理解した
ああほっくんの過去にいるのはこの人か
ああほっくんが時たま苦しそうにするのはこの人が原因か
ほっくんの心の奥に潜んでるのはこの人かって
大我くんはさっきの優しそうな顔じゃなくて真っ黒な目をして
「黙れそれ以上言うな」
そう言って女の子を見たそれでも女の子の口は止まらなくて
「そんだけ大我がすきだったの
大我の為なら大我の為ならなんでもできたし
悪いけど大我の為なら
誰だって傷つけることなんて簡単にできたの」
大我くんは真っ黒な目で思いっきり睨み口を開こうとしたけど
それを私が大我くんの手を離してその子に一歩近づいたことで阻止した
私はその子を見つめて
ああこの人がほっくんの傷の原因なんだとそう思ったら
考えるより先に口が開いたんだ
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Milk-tune aran(プロフ) - はじめまして、非常にメンバーの特徴が捉えられてて面白いです!!更新頑張ってください！ (2017年12月29日 23時) (
レス) id: 910b751467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぅ
| 作成日時：2017年12月22日 23時
