隅っこの彼2 (ページ11)

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やめろ美勇人side ページ11

「やっすーーー」

大きな声で手を振っている
やっすーは手を振り返してて
はぎちゃんがやっすーまじでなんであんな気に入られてんの？って不思議そうで
やっすーは俺もわかんないんだけどね～でも可愛いよね～なんかと笑う
俺は気恥ずかしくて少しだけ俯いてた

彼女はニコニコしながら髪色を変えたやっすーを褒めた
今日公園で話した時もやたらやっすーを気に入っていて彼女はどうやらやっすーがとにかくお気に入りらしい

場所とか色々決めてるみたいだけど
俺は正直どこでもよくて
ボーッとしてたら彼女と目が合った
俺の隣に来ると
こういうのは樹や北斗に任せてるという彼女
俺もやっすーやはぎちゃんを見て
同じようなもんだと伝えた
彼女の髪についたホコリをとってあげると
お兄ちゃんみたい彼女はそう言った

初めて言われたことで少しびっくりしたのとこんな俺が？って思わず笑っちゃって
やっすーやはぎちゃんに怒られた
俺は久しぶりに心の底から笑えたから嬉しくて
彼女に呼び捨てで呼ぶようにそう言ったんだ

「なに？もう次の女？」

後ろからまゆの声がする俺は座ったまま振り返る

「ま…ゆ？」

見上げるとグループのみんなだけ動きが止まってて
他には聞こえてないことに少し安堵する

「ねえなに？もう次の女？
だいぶ前からフラれるんだろうなって思ってたけどさ
ねーなに？次の女ができたからふったわけ？
なにがごめん？次の女できたからごめん？
ちょっと顔がいーからってさなに調子乗って最低」

勘違いされてるなAに悪いなてか調子乗ってねーんだけどな俯くとまゆは続ける

「あんたもあんただよね
美勇人と同じでちょっと顔がいーからって調子のってんの？
グループだって男に囲まれて1人女でさ
で、あげく人の男とって堂々とイチャイチャしちゃってさ
まあいいわこんな男顔だけだから
あんたみたいに顔だけな女にぴったりじゃん
あげる」

は？お前が腹たってんのは俺だろ？
お前今Aのこと悪く言ってんの？
やめろよ俺のどす黒い感情が湧き上がってきて
無性に腹が立った時だった

Aがまゆに声をかけたんだ