検索窓
今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:1,114,716 hit

神様は残酷 ページ42

『それでいいの?』






「うん!すっごい嬉しいありがとう」







雪の降るクリスマスイブにきらきら光るシルバーヘアを揺らしながら
私の前でにっこり笑う天使にはどれほど貢いでも痛くも痒くもないだろう







『時計とか買っとく?』






「ねぇもういいってほんと自らが逆に要求するサンタなんていないよ?」






『そう?』





「お腹すいたからちょっと甘いの食べようよ」







『いいね』






私の手を取り歩き出そうとしたラウちゃんはすぐに私の前に立ちピタッと足を止めた







『ラウ?』





「.....あっうんやっぱもうちょい見ようかな」






『え?お腹空いたんでしょ?』






「いや、やっぱ空いてないや
ね、A行こう」







くるりと振り返り私の目の前にピタッと向き合うラウちゃんは私の目を真っ直ぐ見つめるけどさ








『ラウどうした?』








手が震えてるんだよ







ラウで視界を遮られてるからなにも見えないからさ少し動こうとした私をすっぽり抱き締めたのは君だった







「動いちゃだめ」








『なにラウどうしたの?』








「お願いA」








震える手でぎゅっと私を抱きしめて震える声を出す君に
きっと私が見たらまずいものがそこにはあるんだと思ったんだよ?







でもさ







想像してるよりもっと辛い現実がそこにはあったんだよ








少し身体をずらして顔を覗かせてた私が馬鹿だったんだよね








『.........え』








「ちょっAってば」








緩んだ君の腕からすり抜けた私の視線の奥には私の知らない世界があった









『........大我とさっくん』









どうして神様は意地悪なんだろう









どうして神様は残酷なんだろう









「Aかえろう、ね、かえろうよ」









私だけじゃなくて








16歳のこんなに可愛い子の顔を歪めてしまう神様を









私はこの日今まで以上に嫌いになったんだよ









最悪なプレゼントをくれた神様をさ

聖なる夜に祈り ラウールside→←君だってねそうさ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1816 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2969人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , SixTONES , ジャニーズJr.
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むぅ | 作成日時:2019年10月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。