ネージュに染まれseason3 (ページ41)

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君だってねそうさページ41

ラ「クリスマスは？Aなにすんの？」

文化祭の帰り道呟いたラウちゃんは私を見てふふっと笑う

反対側の蓮をちらっと見れば何食わぬ顔でスマホをいじってて

さっきだって屋上を出ればいつもと変わらず少し意地悪な蓮だったから

まあ別にいいんだけどさなんか腹立つじゃん

『デートするよ』

少し笑って呟いたんだ

ラ「ええーそうなの？Aデート行っちゃうの？やだぁぁ」

素直さが誰かさんとよく似たもんで
表情と口から出る言葉が全部マッチしてるラウちゃんは唇を尖らせて私の腕を揺らす

『クリスマスプレゼント買ってあげるから』

ラ「やーだあAがいいいい」

こんな可愛い16歳がこの世に存在してるこの世界も悪いものではないかもしれないと少し思ったんだけど

目「それはだめ」

突然口を開いた蓮に少しびっくりすればラウちゃんは私の腕に自分の長い腕を絡ませるとにっこり笑うんだ

ラ「めめのじゃないよAは」

目「ものじゃないからねAは」

ラ「へりくつ」

目「どこかだよお前だろ？」

ラ「いいもんねーねぇA？クリスマスプレゼント買いに行こうね」

小学生の様な言い争いはラウちゃんのエンジェルスマイルで幕を閉じたけど

ラ「クリスマスイブに買いに行こうね」

なんてにんまり笑って蓮を見るラウちゃんに蓮が小さな声で呟いた

目「味方なのか敵なのかどっちなんだよばか」

なんて言葉と少しイラついた蓮の顔がほんの少しだけ可愛いなと思ったんだよ