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愛でて感情 ページ37

「A?待った?」






『いや、今来たっ...ねえどうしたのその格好』






ラウちゃんと約束した文化祭に来たものの若い子でなかなか盛り上がっていて





待ち合わせ場所の校門前に立っていれば白いシャツのボタンを3つ開けて髪を綺麗にセットした身長180超えのイケメンが私の名前を呼んだんだ






「あーこれ?クラスさホストクラブ?真似っこしてんのまあ俺はやりたくないんだけどまあ一応ね」






『参加した方がいいよ君は』






「ん?なに言ってんの...ほら行くよ」







ふふっと笑って私の手をとりぎゅっと握るラウちゃんが私にとってはやっぱりたまらなく愛おしいけど







「A?はぐれちゃやだからね」








斜め下から見る君は少し前より大人になっていていつか私なんかより大人になっていくのだろうなとか思うんだ







私の知らない君になっていくんだろうと








『ラウちゃんの彼女とか紹介されたら私いっとき放心状態かも』







「んはっねぇなに言ってんの?大丈夫多分いっときその心配ないから
あ、A綿あめ食べたい?」







『泣くかもしれない』







「もぅっ....」






 
立ち止まったラウちゃんは私の頬に両手を添えると真っ直ぐ私の目を見つめて呟いた







「大丈夫俺はこの世の女の子の中で今は1番Aが大切なんだからさ」







『.......ラウ?』






「1番大切な女の子がAだから」







んふっと笑って私の頬を撫でた君は寧ろ私の知らない君だったかもしれない







手にとるように私の思っていること







手にとるように私の言って欲しいこと







手にとるように心の奥で求めてる行動をとる







そんなのお兄ちゃんたちの影響なんかじゃなかったのにね






いつもいつもそれほどまでに私のことを想ってくれてる証だったのにね






『お姉ちゃん特大綿あめがいい』






「...ふふっお姉ちゃんか
分かった特大にしてもらおうね」








大人びた君の横顔を見つめながら









君の押し殺す私への感情に全く気づかない私は









ただただ君がやっぱり愛おしくてたまらないんだよ

I treasure you. ラウールside→←心臓に歯車



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作者名:むぅ | 作成日時:2019年10月24日 0時

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