心臓に歯車 ページ36
お風呂に入ってリビングに入り
ほんとごめんねなんて謝る私に康二はふふふと笑いながらなんのこと?なんて言ったんだ
そんな康二の優しさはやっぱり心地が良くて
その時リビングに居た翔太や涼太それにふっかも何言ってんの?なんて笑ってた
でもさ話してくれたこともあの時間もなかったことにするわけなんてなくて
『今度はちゃんと加減に気をつける』
目を細めて笑ってみせれば康二は少しだけ目を見開いて優しく笑う
向「んはは次は俺がちゃんと加減したるから」
頭をそっと撫でた康二の目があまりにも優しくて口角をあげてみせれば満足そうにリビングを出て行ったんだ
私の顔を見るためにずっとリビングに居たのかな?とかそんなこと考える私はやっぱり酔ってるのかもしれない
宮「そろそろストーブ出した方がいいよね」
深「あーそうねうん出そう」
宮「明日出しとくよ」
渡「ストーブとかまじで一年早い」
翔太の言葉に同感だ
1年前の私が今の私を見たらきっと目を丸くするのだろう
『1年早い』
渡「おばさんみたいなこと言うなよ」
宮「いい意味でってことだよね?」
涼太の言葉に目を細めて笑えば翔太はまじまじと私の顔を見た
渡「ねえ今日Aむくんでない?」
『は?』
渡「や、むくみ方がひどい」
『なんなの?』
深「あーうんあそういうことね」
ふっかが私を見て何度か頷いて涼太も何度か頷いた
『いや、なんなの?』
涼太が淹れてくれたホットコーヒーを両手で持ちながらまるで四隅を点と点で繋いだようにテーブルを囲む私たちはお互いの顔を何度か見たんだ
宮「意外Aって強いタイプかと思ってた」
察しがいいのも問題だよ
『いや、なんも言ってなくない?むくんでるねからなんでそうなるのよ』
深「顔にやらかしましたって書いてる」
渡「それに玄関の靴の脱ぎっぱなし感」
宮「あと朝お風呂入るとことか」
『あーもう分かった分かったすいませんでした』
頭をかきながら机に顔を伏せれば笑い声と翔太の心地よい声が聞こえたんだ
渡「A今度時間作ってよ」
『ん?』
顔を上げれば翔太は私をじーっと見つめてて
渡「温泉行きたいから付き合って」
とか突然のお誘いは
なんていうか
心臓に悪い気がする
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年10月24日 0時