ネージュに染まれseason3 (ページ28)

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答えはいらない渡辺side ページ28

『俺言った』

Aのいないリビングで呟いた俺の言葉にみんなの動きがストップしてゆっくり口を開いたのはふっかだった

深「必要あった？」

真剣な目で真剣な声で俺の目を見つめるんだ

『言わないルールなんてあった？』

阿「今じゃなくても良かったでしょ」

深「わざわざ今色々前に進もうとしてるAに言う必要あんの？って言ってんの」

珍しく阿部ちゃんの声色が違っててみんなはバラバラだけどそれぞれ一点を見つめながら真剣な顔してた

ラ「でも自由」

佐「ラウ？」

ラ「自由でしょ？知りたい知ってほしいって思うのは」

向「いや、まあそうやけどさでも」

ラウールもなにかしらを話してるのだと理解するのはラウールがAのことをきっと俺なんかよりも知ってるから

岩「.....あのさ翔太のそれを知ったとしてAがそうなんだ～だけで終わるとは思えないし例えばさ俺らのことをAに言ったとしてさAの負担を本当に考えた？」

少し言葉を選びながら話す照に思わず眉間に皺を寄せたのは俺

だけどさ隠す必要なんてあるかなって思ってしまったんだ

全部知ってほしい全部知りたいって全部理解したいとか？

承認欲求の塊みたいに

宮「翔太は翔太のやり方ふっかはふっかのやり方なんじゃないの？」

向「...そうかもやけど」

静かなリビングで目黒はスッと立ち上がって俺を見つめると言ったんだ

目「全部俺らのこと全部知った時Aがここにいる保証はないけどそれでも翔太くんは言ったってことだよね」

『.......っ』

目「いいんじゃん？みんな好きにやろうよ」

リビングの扉をゆっくり開けて出て行った目黒の言葉にみんなまた黙り込んだけど

ラ「じゃあ解散ってこと？
あ、もう、ねえめめ～待って～」

ラウールの言葉でゆっくりみんな動き出した

そうだよ

だって好きなんだから仕方ねぇじゃん

お前らもそうじゃん

だろ？