弱い弱さは筒抜けて ページ45
「Aと阿部くーん」
振り返るとラウちゃんは凄い勢いで走りながら大きく手を振っている
ラ「よかったあまだ近くにいて」
阿「どうしたの?」
ラ「新作のアイスのCMさっき見て買いに行こうって思って」
阿「買ってくるよ」
阿部ちゃんがラウちゃんに微笑むとラウちゃんはにっこり笑い阿部ちゃんを見る
ラ「ん?一緒に行く」
『ちゃんと買ってくるよ?』
ラ「一緒に行くよこーじくんからも頼まれてるのあるから」
阿「...なるほどね」
阿部ちゃんの言葉にラウちゃんふふふと笑い足を進めると阿部ちゃんは私を見て微笑んだ
阿「ついに監視が入ったみたい」
『え?』
阿「Aとの2人の時間」
弱さを見せたことのある人の前だと弱くてもいいのじゃないかって錯覚に陥るのは
きっと私だけじゃないと思う
阿部ちゃんを誘って散歩するのは日課になっていて
居心地が悪くないんだ
『変なことしてるわけじゃないのにね』
阿「んふふ、まあね」
隣を歩く阿部ちゃんは優しい顔でふんわり笑う
いつもは寄らないコンビニに立ち寄って
ラウちゃんとアイスを選ぶと阿部ちゃんは私のアイスとコーヒーまでちゃっかりお会計してたんだ
「え....A?」
コンビニのドアが開いたのを知らせるチャイムととともに私を呼ぶ声は私が1番知ってる声
『...大我』
ゆっくり振り返り彼の名前を呼べば彼は悲しそうな顔で笑うんだ
私はやっぱりその笑った顔に弱いんだ
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年9月14日 1時