ネージュに染まれseason2 (ページ35)

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羽のように息をしてページ35

北「なんだろ想像してるよりももっと目の当たりにすると心臓に悪い」

『なにそれ』

深「コーヒーどうぞ」

北「あ、どうも」

渡「友達なんですか？」

ソファーに座る北斗と私に揃いも揃ってリビングにいるみんなは興味津々で

おまけに翔太はやたらと北斗を刺激するんだ

北「...ではないですね」

B型とB型の会話に心臓がドキッとして

目「じゃあなんなんですか？」

蓮の畳み掛ける言葉に心拍数が上がる

みんな知らなくていいことを知ろうとしなくていいのにさ

北「...俺とAしか分からない関係です」

向「え？」

北「簡単に口に出したくないし言葉にも表したくない関係です」

深「んー後輩でも友達でもなく？」

北斗らしい言葉はきっとみんなには理解できないんだろうけど

『やめなよそんな言い方』

笑った私に北斗もふふっと笑う

北「とても大切で大事な関係です」

ふっかを見つめて答えた北斗に詰め寄ったのは蓮だったんだ

目「あんなもめてたのにですか？」

北斗は一瞬眉間に皺を寄せたあとすぐに元に戻り

北「そのくらい密度が高いってことかな？ね、A」

『クセが強いんだよ』

ため息まじりに呟けば北斗は私の頭をくしゃっとした

ラ「でも彼氏じゃないんですよね？」

唐突の爆弾発言にみんな目を見開いてて北斗の触れる手もピクッとしたんだ

北「ふふっいいね直球で
うんそうだね俺はAの恋人ではないよ」

わざわざ恋人という2文字に言いかえる北斗に

昔からそうだったなってあの時の北斗の顔を思い出したんだ

彼氏より恋人の方が濃い感じがするんだよって目を細めて笑ってたなって

私と君や私と樹たちも間違いを起こしてなければ恋人になれたのかな？って

今もたまに思うんだよ

『ごめんね北斗』

なにに対してのごめんねなのかはきっと北斗は分かってて

北「謝ることなんてお前はなんもしてないよ」

ねえ、君はやっぱり優しすぎるよね