ネージュに染まれseason2 (ページ34)

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舞い戻るのは罪ページ34

『え..なんでいるの？』

二泊三日なんてあっという間で2日目の遊園地のあとバーベキューを楽しんで

寝る場所は強制的に端っこでラウちゃんの横だった

寝れないな～なんて思ってたのにラウちゃんはぎゅっと私を抱きしめて

私の頭を寝るまでずーっと撫で続けたんだ

「めめに頼まれたんだ」

なんて耳元で小さい声で呟いた時に色んな感情で全身に熱を感じたのはきっと気のせい

疲れ果てて家に帰ってきたのにさ

車を降りれば門の前には見慣れた姿が立っていた

深「A知り合い？」

ふっかの言葉に頷いて反応することしかできなくて

唇を噛んだ私の前に蓮がすっと現れたんだ

目「この前はどうも」

そっか蓮は会ったことあるんだ

蓮の背中から少しだけ顔をのぞかせて彼の名前を呼んだのはこれ以上蓮にもみんなにも迷惑かけたくなかったから

『北斗なんで？』

北「大事な人と連絡とれなくなったら探すんじゃないの普通はさ」

北斗は私の目を真っ直ぐ見つめると丸い眼鏡を外してふっと笑うんだ

北「またひとりで抱え込んでんじゃないかなって思ったの俺は」

ねえ北斗

ごめんね

私がいかに君の優しさに甘えてるのかをこの時また再確認したんだ

こんな風にいつも君のこと困らせてたんだなって再確認したんだ

『ごめんね北斗』

北「おいでA」

優しい声でいつものように君が私の名前を呼んだことで

今までの私が溢れてきてさ

ゆっくり北斗に近寄っていつものように北斗をぎゅっとしたんだ

北「さすがにまあまあ焦った」

『ごめん』

北「消えちゃうんじゃないかって」

『...消えないよ』

北「どうだかね...あ、Aの匂いやっぱ落ち着くなーんか好きなんだよな」

北斗が私をぎゅっとしてそんなこと言ったけど

私には北斗のいい香りしかしなかった

やっぱ君から私は離れられないんだよ