ネージュに染まれseason2

可愛い×目黒 ページ33

『なにしてんの？』





みんなが楽しそうにお土産ものを見てる中に蓮はいなくて
少し先に夕焼けを見つめるやたらと絵になる姿を見つけたんだ






「俺絵になってた？」






『夕焼け越しにね』






「ふふっ」






蓮の横に並べば蓮は私をチラッと見てすぐにまた視線を夕焼けに戻す







『ラウちゃんの初恋って最近？』






「ん？」






『蓮は1番ラウちゃんの近くにいる気がするから』






「ああ〜まあね
そうだね超最近なんじゃん？あいつから言われたわけじゃないけど」






『あ、そうなんだ』







「まあね」







『全身痛むような恋は経験してほしくなかったな』








呟いた言葉に蓮はぐーっと背伸びして私を見る








「触れてもないのに全身からAの匂いがしてる気がすんの」







『ん？』








「匂いを思い出すだけで匂いがしてきて全身包まれてる感じになるの」








『うん？』








「これが初恋だったら俺多分グレてる」







『蓮？』








「でも俺も今全身熱いかな」









真っ直ぐ私を見つめる蓮の目が熱を持ってるように潤んでて






頭で目を逸らそうと考えてもどうしても逸らさせなくて眉を下げる私を見てふっと笑う








「なんでそんな可愛いかな」








『蓮さ女慣れが酷いよ』








一生懸命言葉を探して見つかったのはこんなので







「そう？A限定なんだけど？」






とか






頬が熱くなるのを感じながら綺麗に照らす夕日のせいだと言い聞かせたんだ

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