ネージュに染まれseason2

試合開始のホイッスル 目黒side ページ4

ラ「めめってなんで余裕なの？」





『なにが？』





ラ「ザリガニ釣ってる場合じゃない」






『なんだよお前じっとできないわけ？』







ラ「魚釣りでじっとしてろってAちゃんに怒られてじっとしてた反動が」






『なら、中入っとけよ』






ラ「だって余裕ぶってるから」








距離を詰めながら不貞腐れてますと言わんばかりの声を出すラウールを見ればやっぱり唇尖ってる






『俺は余裕なの〜』






ラ「みんなはちゃんとしてる」






『なんだよちゃんとって』





ラ「めめのバイト先の人とAちゃん知り合いって言ってた」






『だろうね』





ラ「Aちゃんの携帯に大我って人からよく着信ある」






『それも知ってる』








長いため息をついたラウールに笑ってみせたら思いっきり立ち上がるんだもん








『分かってるってちゃんと
お前に心配されなくても分かってんの
大丈夫だよ隙は埋めていくからね俺...あ、釣れた』






ラ「まあそうかもだけど」






座り直したラウールを見て思わず笑う






『なんでお前そんなに俺のこと心配してんの？』






ラ「めめに守ってほしいから」








なんて意味わかんないこと言う末っ子








阿「ラウール？目黒？もうすぐご飯できるから帰っておいで〜」







遠くから聞こえる阿部くんに少し大きな声で返事をすればラウールは呟いたんだ







ラ「めめがいいの」








だからなんだよそれって








でもまあね







俺








譲る気ないからね大丈夫








こんな後ろ盾もあることだしそろそろ動きますかってね

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