それだけ ページ7
「何今の超女神じゃね」
樹は焼きそばパンを握りながらにこにこ笑ってて
俺はそんな彼女が横に立つ先輩から口に入れられたパンをもぐもぐと食べながら横にぴったりとくっ付く後ろ姿を見つめ
もやもやする胸を押さえて彼女の持っていたカフェラテと同じ物を買ってストローをぶっ刺したんだ
「よいっしょ」
『うるさい』
教室で騒がしいジェシーに突っ込むと相手されたのが嬉しいのか一発芸大会が始まった
『うるさいって慎太郎は?』
「樹と慎太郎赤点だから特別補習らしいよ」
『まだ入学して1ヶ月だよ』
「HAHAHA」
『その笑い方やめて』
「ねえそういえばなんでうちのクラスって女子いないわけ」
『知ったこっちゃない』
女子ねえ...
Aさんをパッと思い浮かべてやめたのはあまりにも2人の後ろ姿が絵になりすぎていたからだ
『図書室行くから樹達帰ってきたらよろしく』
「はいはいお迎えに行きますよ」
ジェシーは他に残ってる奴にうざい絡みを始めながら教室から出て行く俺に手を上げた
思い浮かべてやめたのに図書室に向かう俺はきっと彼女に惹かれてるから
ただそれだけだ
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作者名:むぅ | 作成日時:2018年4月5日 1時