ずるい (ページ5)

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食の恨み？ページ5

『寝すぎて眠いよね』

「寝すぎだからね」

大我は私の髪に指を通すとふわっと笑う

『何？』

「寝癖ばっちりだけど？」

『女子力ないよね今』

「や、いつも」

そんなこと言う大我に肩パンしようとして細いから倒れられたら困るなと思い手を引っ込めた

『大我の奢りね』

「えーなんでそうなるわけ？」

めんどくさそうに言う大我を睨むと大我は笑いながらパンを見つめて好きなのにして～なんて自分のパンを選んでる

もう数個しか残ってないパンの中から焼きそばパンを手に持つと大我はそれをチラッと確認し

「ちゃんと食べないとでしょ？
はいほらこれもね」

なんて素早くメロンパンを取り私に握らせてパックのカフェラテもご丁寧に二本握りおばちゃんに素早くお金を渡す

『ありがとお』

「食の恨みって怖そうだからね」

大我は笑いながらカフェラテにストローを通すと一口飲んで笑う
教室に帰ろうと足を進めると大きな声が響き渡ったんだ

「えーなんもねえじゃん」

足を止める私に少し進んだ大我も足を止めて振り返り私を見つめる

「ほら行くよ」

大我よ食の恨みは怖いものだよ？

なんて思いながら私は大我から目をそらしゆっくりと声のする方を振り返ったんだ