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鬼盛り ページ15

「ねえ週一パンケーキって飽きないわけ?」




『飽きる人なんているの?』




大我はゆっくり手を上げて思い切り睨むとスマホをいじりだす




『高地最近忙しいね〜』





「まあねサッカー部の3年でキャプテンなんて忙しいの極みじゃない?」




『わて達をほったらかして?』





「学校では常に一緒で
部活終わりは週3で寄り道
おまけに土日のどちらかはご丁寧に毎回毎回高地の家でご飯を食べる奴がよく言えたよね」





『大我だって同じでしょ?』





「俺は他にも遊び相手いるんで」






スマホを揺らしながら大我はそう言って私を見て嫌味ったらしく笑う






『なんか腹立つけど何も言い返せない』






「図書室の友達はどう?」






大我の質問にほくちゃんの顔が直ぐに浮かぶ
この前私のシャツのボタンを1つ閉めてお揃いなんて言った言葉に
私はなぜか胸が高鳴って第2ボタンまでしか開けなくなったんだ


放課後会った時ほくちゃんが第2ボタンまで開けたまんまだったことがなんだか凄く嬉しくて
次の日も次の日もお揃いは定着してたんだ







『私なんかよりねいつも難しい本読んでるのかななんて思ったら
読んでるの私が読んだ本だったりするから
お互い感想文の交換が出来るのは楽しいの』







笑う私を見て大我はふわっと笑うと







「楽しそうだね」







なんて口にした






大我は本を読む子じゃないからきっと楽しさなんて分からないのに
何故か凄く嬉しそうに私にそう言ったんだ








『鬼盛りにすればよかった』







そう笑う私を見て







「まじで勘弁して」







大我はうっとおしそうにまたスマホに視線を戻したんだ

最悪 北斗side→←お揃い 北斗side



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作者名:むぅ | 作成日時:2018年4月5日 1時

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