迷子の初恋 (ページ8)

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底の底ページ8

「翔太くんっていっつもどっかに痕つけるよな」

『そう？』

ベッドの中で私の頭を撫でながらしめは呟いて

「他の女にもつけんのかな？」

『知らないけど』

「相当独占欲強いよね」

『翔太に独占欲なんて似合わないけどね』

「そう？意外と強そうだけど？」

『しめも強そうだけど？』

私の言葉にしめは笑いながら頷いた
服を着て身なりを整える私に

「Aって彼氏作んないわけ？」

なんてたまーにどうでもいい質問をしてくる

『なんか得するそれ？』

「損得言う時点で無理か」

『汚い私が彼氏なんてさ
傷つけて汚しちゃうだけでしょ？じゃあね』

「Aはそんなことないけどね」

しめの優しさに少し笑って扉を閉めて外に出る

汚れた奴は綺麗な人間には触れてはいけない

底まで落ちた人間は

ただただ腐りきるだけなんだ