迷子の初恋 (ページ6)

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歪んでる樹side ページ6

「久々見た超美人」

高地は笑いながら座り俺は顔を上げて見つめると

「ただとんでもないくらい歪んでそうだったけど」

そんな高地の言葉に京本くんはスマホをいじりながら

「美人でもそれはどうなわけ？」

なんて呟いて

「でもなんか根っこはまだ腐ってなさそうだったけど？」

「ほぼ腐ってるねそれ」

高地はさっきの体格のいい彼を少し見つめて
俺も視線を移すと見えるのは
どう見ても仲の良さそうなカップルで

確かに高地の言う通りすげえ美人

「ただのリア充じゃん」

そんな俺の呟きに

「彼女じゃないらしいあ、樹たちと同い年らしい」

高地は俺を見て答えて

見たことないな

大学なんて所詮そんなもんか関わりあるのなんて少しだけか

京本くんはため息をつきながら北斗を見て呟く

「北斗の彼女みたいな子はこんな大学にいないよな？」

高地も頷きながら

「あれはいないっしょ」

「癒しだもん」

高地と京本くんはとことんお気に入りらしい
北斗はそんな2人を睨み

「うるさいお前らだまれ」

「連れ帰って来てよ」

京本くんの無理な一言に3人はわーわー言ってて

俺は遠目で見える美人な彼女を見つめながら

なんであんな目死んでんだろ？

なんてそんなこと思ってたんだ