楽しい ページ40
「2人してその眠そうな顔どうにかなんねえの？」
北斗くんはスマホをいじりながら私と樹を交互に見て笑う
「北斗くんの香水いい感じだよね」
呟いた私に樹はため息をつくと
「それ触れないに限るからね」
眠そうに呟いたけど
北斗くんは彼女自慢をし始めた
私は割りと人の幸せ話しを聞くのは苦手じゃないしなんていうか...
「北斗くんってさ相当彼女のこと好きだよね」
「当たり前だろ」
彼女のことを彼女が居ないところでこんなに好きだと明言できる人中々いないと思う
まだ見ぬ北斗くんの彼女に言いたい
とても幸せ者ですね
「俺もお前がいないとこで結構のろけてるよ？彼女じゃないけどね？」
笑う樹に北斗くんが冷めた目で呟いた
「まじだから
たまに寝顔写メってるらしいよ
あ、安心して見たことないから」
樹を叩くと笑いながら俺床で寝てんだからそれくらい許してよなんていじけてて
「なら一緒に寝ればいいじゃん」
呟いた私を樹は真っ赤な顔で
「お前ねそれそういうの俺以外に言うなよまじで」
なんてプンスカして顔を机に伏せたのを
ちょっと可愛いななんて思って笑うと
「19歳に可愛いとかもう無理だからな」
なんて北斗くんは私の心を見透かして呟いて笑った
なんだろ、普通に楽しいじゃん
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作者名：むぅ
| 作成日時：2018年4月29日 23時
