迷子の初恋 (ページ28)

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確信に触れる樹side ページ28

「は？だーかーらーちげえから
お前さ北斗からどういう風に聞いたらそういう解釈になるわけ？
もういいから
切るぞーあ？はいはいじゃあね」

電話を切った俺を見て北斗は笑っててそんな北斗を睨みながら呟いた

「なにあれ状況把握がなに１つ出来てないくせにアドバイスされたんだけど」

北斗は声を出して笑った後

「ちゃんと説明してんだけどなごめんごめん」

なんて1ミリもごめんなんて思ってない顔で謝ってきて

「そんなことしてたらとられるよ？
いいの？
すきなんだったらすきって言わなきゃって
お前じゃねえからそんなすきすき言えねえよ状況考えろよってまじで
あいつよくあれで海外住めてるよほんと」

首を傾げて笑った俺に

「美勇人いるからね」

なんて珍しく高校のみんなで集まってご飯を食ってたからやっすーが答えると

「あ？少し離れてるからねいやだいぶ」

北斗はやっすーを睨みながら呟いて
やっすーは怖い怖いと女みたいに騒いでる

「北斗って本当嫉妬するタイプだよね」

萩ちゃんは笑ってて

「本当に好きだと嫉妬するんだろうな」

そんな俺の小さな呟きにやっすーは眉を下げると

「本当は樹も嫉妬してるんでしょ？
その迷子ちゃんの周りの子にさ」

なんて大人ぶってる俺の確信に触れてくるんだ