迷子の初恋 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:404,633 hit

日常樹side ページ3

「眠い眠い眠い眠い眠い」

俺の呟きに北斗はうっとおしそうに答える

「寝てたろさっきも」

「大学って何？もっと華やかな感じじゃねーの？何これ？ねえ」

「こんなもんだろその辺でナンパでもして捕まえれば？」

京本くんは呆れながら言った言葉に反論する

「違うからこうもっとさ」

「樹？ドラマの見過ぎじゃん？」

高地は笑いながら答えて

高地と京本くんと同じ大学に入ったのは俺と北斗で

やたら綺麗な大学の食堂で机に突っ伏した

青春は大学にはないらしい

「高地？悪りぃこの前サンキュー」

やたら体格のいい男の人が高地に声をかけた

「照じゃん全然大丈夫！てか最近翔太見なくない？」

「ああまあね気まぐれだからね今日は来てるけど」

京本くんはまた呆れながら

「大学生の鏡だな」

なんて呟くとがたいのいい男の人は笑いながら

「あれが鏡だと日本崩壊だわじゃあな」

爽やかに去って行く

「モテそう～」

呟いた俺に高地は笑いながら

「まあねでも翔太の方がかな」

なんて呟いて京本くんは興味なさそうにスマホをいじる北斗を見つめると

「過保護すぎない？」

そう呟いて北斗は睨みながら

「あ？だまれ」

なんて答えるんだ

はあ

これが俺の日常か