迷子の初恋 (ページ2)

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見苦しいページ2

「ねむーっ」

『さっきまで寝てた人がよく言う』

笑いながら翔太を見るとそっと私の肩に腕を回し引き寄せた

「Aおはよ」

「俺もいるからな」

「知ってまーす」

爽やかに後ろから現れたのは照だ翔太と照は同級生で
翔太と照のいる大学に入ったのが私

『知ってて挨拶しないのは悪意しかないよね？』

私が笑いながら照を見上げると

「じゃ俺行くわ～」

翔太は手をヒラヒラさせて去って行く

「その痕はどうなわけ？」

『痛々しい？』

「いや、見苦しい」

『ごもっともすぎて何も言えない』

照は苦笑いで絆創膏を私に握らせて

「じゃまた後で」

私に背を向けて歩いてく

絆創膏を握りしめながら

いつからこんな

絆創膏1枚じゃ足りないくらい

汚れたんだろなんて考えて

鼻で笑いながら空を見上げた