厄介 ページ43
「彼女のひまり
俺のやったことは謝っても
謝りきれないかもしれないけど
もう君とは遊べない本当にごめん
だから君ももう付きまとったりしないで？
もう忘れてほしい彼女が俺の大切な人なんだ」
「は？」
大我の説明に思わず声が出た
友達の恋愛相談に乗ってたけど
カフェで泣かれて泣き止まない
女の子だから女の子のひまりにしか頼めない
散々そう言ってきて尚も断り続けた私に
俺女の子に優しく接することなんて
抱き締めることくらいしかできないよひまり？どーしたらいい？
今にも襲うよ？
って感じで脅してきた大我の元へ行ったら
全然泣いてない
むしろ怒ってる派手な女が座っていて
私が大我の隣に座るとさっきの訂正が必要すぎる説明をした厄介すぎる
「こんな子が大我の彼女？」
派手な女は私たちより歳上みたいで
派手な服を着て派手な化粧をしている
てか、こんな子？
いや、まず彼女じゃねーしな
派手な女は止まらないのか
「ふざけないでよ今まで通りでいいじゃん
大我は好きなように遊べばいい
なにも言わないからそれで私とも遊んでくれたらそれでいいのこんな子に尽くす必要ないでしょ」
モテる男は辛いねえ
この人考え方イっちゃってるななんて考えてたら
大我は派手な女を睨みながら口を開いた
「お前らと一緒にすんなよこいつは違うから
顔や見かけで寄ってくるそんなお前らとは違う
こいつはそんなの関係ないそんなので人を判断しない俺はもう遊ぶのはやめたから」
大我のそんな顔は初めて見て
否定しなきゃなんて思っても
口なんて開けなかった
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作者名：むぅ
| 作成日時：2017年12月29日 0時
