ポイント 大我side ページ24
窓の外を見ていると普段通り遅刻ギリギリ回避の時間に校門をくぐる彼女が目に入る
いつしかまあ溶け込んでもうすっかり馴染んでる
それは彼女の独特な雰囲気で決して媚びるわけではないのにいい距離感で接してくる
それが計算じゃないのがポイントで
最近は触れるな近づくな構うなの雰囲気が少しずつ変わって来た
それはこのクラスの奴らまあとくに樹やジェシー達が放っておいてくれないと彼女は察したのだろう
でも今の君は楽しそうに笑ってるって俺は思うけどね
彼女が教室に入って来た最近は彼女はネクタイをつけずに来て北斗の前に来て足を止めて
「おはよ」
そう言って北斗へネクタイを渡し屈む
「おはよ」
北斗も返事をしささっと彼女のネクタイを締める
「ありがとー」
そう言うんだ
これが彼女のいつも通りの朝だ
北斗ってめちゃ女嫌いだったじゃんなんてきっとみんな思ってて言わない
彼女は席に着き振り返り
ん？と俺が首をかしげると
「それ見せつけ？てかそんなに吸われたらもはや暴力になるよね？」
なんて俺の赤い痕を指差す
「ねーおれ
か弱いのにね」
なんて笑うと出そうとした言葉を飲み込んだんだろう眉間にシワを寄せて
「わかんない」
俺の机に絆創膏を置いて前を向いた
君はわかんなくていいよ
そして俺に気を使って飲み込んだ言葉はなに？
絆創膏を見つめて思ったんだ
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作者名：むぅ
| 作成日時：2017年12月29日 0時
