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ガラ悪い ページ12
数学なんてやってらんない
そう思いながら屋上の扉を開けた
なかなか広い屋上のフェンスに寄っ掛かり
ポケットに入れていて煙草を取り出した
一本取り出して口に咥え火をつける
この学校は変わってる関わられるのも面倒だし関わるのも面倒なのに
ジェシーみたいに関わられると警戒心が緩む
ここなら変われる？大丈夫かも？なんて思う私は弱っちい
「ったくここで吸うなよ」
声と同時に奥の陰から人が出て来た
あまり着崩さずに着ている制服は中々この学校だと珍しい
髪色も真っ黒だし片手には本を持っている
ネクタイは緑だから同じだ
清潔感満載なのに
何故かこの人
少しだけ私に似てる気がする
煙草を咥えたままその人を見つめる
「お前だいぶガラ悪いよ今」
そう言う彼は寄って来て
私の前に来ると私の口から煙草を奪い火を消した
彼を睨み付けると彼は私の隣に座り込み
「数学さぼると面倒だぞ」
本を開く
数学？おんなじクラスにいたっけこんな人？
私も隣に座り込むと彼はチラッと私を見てすぐ本に視線を戻した
ぐーっと背伸びする
やばい寝そう
私はゆっくり目を閉じた
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作者名：むぅ
| 作成日時：2017年12月29日 0時
