29 HokutoSide ページ29
北斗Side
「なんなのその自信満々な感じ
そんなのわかんないじゃん」
俺を軽く睨んでる彼女の顔は少し赤くて
少し怒ってるのすら可愛いなと思えてくる
普段誘われても中々行かない俺が
交流会と名付けられ後輩に来てくださいよと
散々言われまた俺よりの萩ちゃんからも
行こうと言われまあ予定もなかったのもありたまたま行った店の店員に惹かれるなんて自分でもびっくり
綺麗とかそういう外見じゃなくて
無理して笑うそんな姿も気になって
京本には普通に笑うから尚更気になって
俺にもそうやって笑ってよって
好きとか嫌いとかじゃなくて
ただ興味があるなんて
濁った言い方して近づいた
興味があるなんてもはや好きじゃんなんて
自分の中でツッコンで
「なに?じゃあ顕嵐がいいの?」
彼女を見つめて言ってみる
「そ、そんなこと言ってない
でも顕嵐のこと好きになる可能性はあるかもって言ってるの」
カウンターを出てあいつらの帰ったテーブルの後片付けをしに行く彼女を目で追う
わっすごく綺麗ありがたいな
あ、安井さんか
なんてメモ書きを見つめてニコッと笑う彼女を見ながら
「なに?顕嵐が気になるわけ?」
なんて声をかける
割と綺麗になっているテーブルからグラスを持つと俺のことをまた少し睨んで
「だーかーら
可能性の話をしてるの!」
なんてプンスカしてる
そんな姿すら可愛らしい
俺より2個上で普段は
大人な感じなのにこういう時はやけに子供っぽい
ねえ、そういうの他の奴には見せんなよ
なんて言葉は飲み込んで
「じゃ俺でよくね?」
ってカウンターに戻って来たAを真っ直ぐ見つめた
彼女は真っ直ぐ俺を見つめて
「からかわないでよ」
ってすげえ綺麗な顔して笑って
グラスを洗い出した
ねえA
下向いてるけど
顔が赤くなってるのは
期待していいわけ?
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作者名:むぅ | 作成日時:2017年12月18日 1時