今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:14,633 hit
小｜中｜大
村上：fever ページ30
.
ゴホゴホと電話越しに聞こえるむせるような咳
《＿…ごめん、だから》
「ん、それはしゃーないな」
ごめんね、と何度も謝っては苦しそうに咳き込む
今日は２ヶ月ぶりのデートの日だった
彼女も俺も仕事が忙しくてなかなか予定が合わず、やっとこさ休みが重なったと思えばこれやから
「ちゃんと体調管理せえよってあんだけ言うたのに」
《＿ごめんなさい》
「お前はほんまに。大雑把にもほどがあるぞ」
《＿…ごめんってば》
はぁ、と分かりやすく溜息をついた
か細い声でまた、ごめんと返ってくる
「ほんまに世話の焼けるやつ」
《＿あ、来ないでね、移したらあれだし》
「大丈夫なんか？なんなと食べれてるん？」
《＿なに、なんなとって》
「なんかちょっとでも食べれてるんかって言うてんねん」
《＿…怒らないでよ》
ケホケホ
「大丈夫？」
《＿…ん、だいじょ、ぶ》
ゴホゴホ
「大丈夫ちゃうやん」
《＿大丈夫だから、ほんと》
へっくしょん
「あー、もう」
気付けばコンビニ袋片手にAの部屋の前
*村上：fever
(お前はほんまに)
(どんだけ心配かけさすねん)
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こーぷす | 作成日時：2013年7月29日 14時
