▽ LUV LUV. (ページ18)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:14,623 hit

渋谷：すべてが終焉ねページ18

.

ブランコに揺られながら、夕暮れに伸びている影を見る

なぜだか分からない涙が溢れ出てきた
それを止める気にもならなかった

私は、彼の幸せを願ってここまで来たつもりなのに。

彼の中に少しでも私がいたらそれだけで嬉しいはずなのに。

じゃりじゃりと砂を踏む音がして顔を上げた。

「どしたん、」

『ほっといて』

「お前はどこまで意地っ張りやねん」

俺にぐらい心開けよって、何様よ

『…付き合えてよかったね』

「え？……おん」

ピンキーリングなんてしちゃって。
ペアルック？そんな柄じゃないのに

『どうぞ末長くお幸せに』

「なんやねん」

『なにがよ』

「そんなんやから、モテへんねんぞ」

彼は私みたいな人間が一番嫌いなのかもしれない

強情で意地っ張りでほんとにとことん可愛くないやつが

「はっきり言えや、俺が嫌いなんやったら」

『だいっきらい。視界の中にあんたがいるだけで吐き気がする』

ほらまただ。意味が分からないくらい胸が苦しくて目から涙が止まらない

「…俺も、だいっきらいや」

気付いたら、彼の腕の中に埋まり大声で泣く私がいた

どこまで彼を好きになれば気が済むんだろう

どこまで彼は私のことを嫌っていくんだろう

夕暮れが照らす私と彼の影法師はまるで1人の人間のようにぴったりと重なっていた

「泣く子は嫌い」

『どんどん嫌えばか』

これでいい
これが私の望んだ現実なんだから

「でも、」

「こうやって抱きしめた時のAの体温が俺は好き」

…ほんっとにだいすき、ばかやろう

▽すべてが終焉ね
( 私の中の壁が )
( 大きな音を立てて崩れた )

▷ももみかん様へ愛を込めて
ぐちゃぐちゃ意味不明ストーリー申し訳ありません( ; ; )

.